交通事故の相手から連絡がない! 被害者ができる対処法とは

2019年02月01日


交通事故の被害者になってしまった! その場で警察に通報し、相手と連絡先を交換したのに、相手や保険会社からの連絡がない…。車の修理代や怪我の治療費など、相手や保険会社からの連絡がないと、とても困りますよね。今回は、交通事故の相手から連絡がない場合に、被害者ができる対処法といった役立つ情報をお届けします。

交通事故の相手から連絡がないケースと対処法


交通事故にあって、加害者の相手と連絡先を交換したのに、何も連絡が来ない場合があります。そもそもどういったケースが考えられるでしょうか?

保険会社から連絡はあったが、相手の謝罪がない

保険会社から、交通事故の補償についての連絡はあったが、加害者本人から謝罪の連絡がない場合があります。交通事故の被害にあったことで、「どうしても謝罪してほしい」と思うこともあるでしょう。どのような対処が考えられるでしょうか。

対処法 謝罪の強要はできない

残念ながら相手に謝罪を強要することはできません。ただし、交通事故の相手から謝罪の連絡がないとき、必ずしも本人の意向ではない場合があります。相手側の保険会社が、交通事故の本人同士で連絡を取ることで起こるトラブルを避けるために、直接の連絡はしないように指示することがあります。

相手の保険会社から連絡が来ない

交通事故の相手が保険会社に連絡をしていない、保険会社の対応が遅れている場合があります。この場合はどのような対処ができるでしょうか?

対処法 自分から相手や保険会社に連絡する

交通事故の被害者であるのに、自分から連絡をするのは腑に落ちないかもしれません。しかし、相手が連絡していないような場合には、やはり自ら相手側の保険会社に連絡しなければなりません。
まずは相手に連絡をとりましょう。それでも相手側の保険会社から、連絡が来ないようなら、直接相手側の保険会社に連絡をします。時間がかかっている理由を具体的に確認しておきましょう。

相手の保険会社がわからない

交通事故の相手側の保険会社に連絡をとろうにもわからない場合があります。どのような対処法があるでしょうか?

対処法 相手に連絡を取り確認

交通事故の相手に直接連絡をして、相手が契約している保険会社を確認しましょう。

では、交通事故の相手が連絡も取れず、相手の保険会社もわからない場合にはどうすればよいでしょうか?

対処法 交通事故証明書を確認

相手と連絡が取れず、保険会社もわからない場合は、交通事故証明書を確認しましょう。
交通事故証明書には、すべての運転者が加入を義務付けられている自賠責保険会社が記載されています。交通事故証明書を確認し、相手側の自賠責保険会社に連絡をしましょう。

▶︎参考:『交通事故証明書』について詳しく知りたい方はこちら

相手の保険会社に請求する方法2つ


交通事故の相手側の保険会社に対して請求を行う場合、「加害者請求」「被害者請求」の2つの方法があります。何がどう違うのでしょうか?

加害者請求

加害者請求の場合、加害者本人が被害者に損害賠償を支払った後に、加害者本人が自分の自賠責保険に支払った損害賠償を請求します。通常はこの加害者請求が一般的です。しかし、相手側があまり協力的でない場合には、時間がかかってしまう場合があります。また、どのような手続きが行われているか、被害者が把握できません。

被害者請求

被害者請求の場合、被害者本人が相手側の保険会社に対して、損害賠償請求の手続きを行います。様々な必要書類の用意や手続きを、自ら行う必要があるため手間がかかります。しかし、どのような手続きが行われているのか、自分が把握して進めることができます。

もし交通事故の加害者になったら…

運転者である以上、加害者になる可能性はいつでもあります。もし、交通事故を起こしてしまったら、どうすればよいのでしょうか?

交通事故を起こしたら

  • すぐに運転を止める
  • 相手の被害状況や車の損傷を確認する
  • 相手が怪我をしている場合は119番や救護をする
  • 警察や保険会社に連絡する

後日、謝罪の連絡をするべき?

交通事故のその場で謝罪はしたものの、被害者に対して電話で謝罪の連絡をするべきでしょうか?実は、連絡をするべき場合と、するべきでない場合があります。

謝罪の連絡をするべき場合

交通事故の過失が、完全に自分自身にある場合です。謝罪の連絡をする場合は、あまり何日と時間を置かず、なるべく早く行うといいでしょう。被害者は、時間が経っても謝罪がないことに対して、不誠実だと感じる場合があります。
また、直接菓子折りを持参して謝罪に行きたい場合もあるかと思いますが、謝罪に行きたい旨をきちんと事前に相手に連絡しましょう。
ただし、保険会社からトラブルを避けるために直接連絡を取らないようにと、伝えられる場合もあります。

直接連絡するべきでない場合

交通事故の過失がお互いにある場合です。謝罪をするということは、自分の過失を認めることになります。双方に過失があっても、相手に直接謝罪したい場合には、まずは保険会社に相談してみましょう。

相手から連絡がない場合は自分で動こう

いかがでしたでしょうか。交通事故が起こったとき、基本的には相手や保険会社から連絡があります。しかし、連絡がない場合は、被害者自身が相手や保険会社に対して、連絡や確認をする必要があります。もし、相手に連絡も取れず、保険会社も不明といった場合には、交通事故証明書に記載された自賠責保険会社に連絡をとりましょう。