追突事故の被害に… 車の修理期間はどのくらいかかる?
追突事故にあい、車にキズがついたり、へこんでしまうかもしれません。その場合、車の修理をすることになります。
しかし、車を修理に出してしまうと、手元に車がない状態になり、不便ですよね。そこで今回は、車の修理にどのくらいの期間が必要になるのか解説してきます。
追突事故後に車を修理したい場合
追突事故で車が破損してしまった場合、車を修理に出すこともあるでしょう。事故車は、「ディーラー」または「整備工場」で修理することが可能です。
ディーラー
ディーラーとは、新車や中古車を販売する店のことです。例えば、トヨタや日産、ホンダ、スズキなどのことです。
ディーラーで車の修理をする場合は、以下のような特徴があります。
- 修理に使う部品は、純製品を使用
- 事故で負った損害以外もチェックしてくれる
- 担当者が最初から最後まで対応
- ディーラは修理を行わず、別の修理工場に依頼
ディーラーに修理を依頼すると、修理費用が高くなってしまいます。その理由としては、修理工場に依頼するための仲介手数料、中古の部品ではなく純製品の部品を使うためです。
しかし、純製品を使ってくれたり、担当者が最初から最後までしっかり対応してくれるため、安心や信頼できるはずです。
整備工場
整備工場は、車を修理する専門家です。
整備工場で車の修理をする場合は、以下のような特徴があります。
- どんなメーカー・車種でも対応でき、修理に対する専門知識が豊富
- 中古の部品で修理をする場合もある
- 整備工場に直接依頼することで、仲介手数料がかからない
- 修理を依頼した箇所のみを修理する
整備工場に修理を依頼すると、ディーラーに修理を依頼したときよりも費用を安く抑えることができます。しかし、整備工場を探すのに手間がかかってしまう可能性もあります。
▶︎参考:事故車は「修理」と「買い替え」どっちを選択すべき?
事故車の修理期間はいつまで?
追突事故後に車を修理に出した場合、どこを修理するかによって修理期間は変動します。ここでは、車の修理をする部分別の修理期間をご紹介します。
修理する部分 | 修理にかかる期間 |
---|---|
フロントバンパーの傷 (10㎝程度のキズ) |
約2日間 |
クオーターパネル (40cm程のへこみ) |
約5日間 |
フロントバンパー (10cm程のキズ) |
約2日間 |
ドア (7cm程のへこみ) |
約5日間 |
タイヤのパンク (タイヤ1本につき) |
約30分程度 |
エンジンの故障 | 約1週間以内 |
ガラスのひび割れ (15㎜以内のひび割れ) |
約2時間 |
ただし、車の修理を行う場合、見積もりを出したり、修理に使う部品の取り寄せなどに時間がかかることもあります。そのため、車の修理期間が上記の表よりも長くなってしまうかもしれません。
車の修理費用はどのくらいかかる?
車の修理費用は、修理する部分によって異なります。修理費用の相場を以下の表にまとめました。
修理する部分 | 修理費用 |
---|---|
フロントドア | 約28,000~39,500円 |
リアバンパー | 約15,000~25,000円 |
ボンネット | 約30,000~48,000円 |
フレーム | 約25,000~35,000円 |
※ここでの修理費用は、10㎝×10㎝の擦りキズの場合です。
修理する箇所が多ければ多いほど、車の修理費用は高額になってしまいます。では、車の修理費用の負担を軽減させるにはどうすればよいのでしょうか。
被害者であれば加害者に請求
事故の被害者であれば、加害者に修理費用を請求することができます。ただし、加害者が負担してくれる車の修理費用は、時価額分までです。
そのため、車の修理費用が時価額分を超えてしまった場合、残りの車の修理費用は自分で負担することになります。
- 例1:車の時価額が400万円、車の修理費用が250万円の場合
→この場合、車の時価額が車の修理費用を上回っているので、車の修理費用の250万円すべて加害者が負担することになります。 - 例2:車の時価額が100万円、車の修理費用が300万円の場合
→この場合、車の時価額が車の修理費用を下回っているので、加害者は時価額分の100万円のみを車の修理費用として負担することになります。したがって、残りの車の修理費用である200万円は被害者が負担しなければなりません。
時価額とは、事故にあった車の現在における価値のことです。自分の車の時価額は、レッドブック(中古車価格情報専門誌)という本を使って調べることができます。車を修理に出す前に、一度自分の車の時価額を調べてみることをおすすめします。
自分の保険を使うことも可能
事故で車を修理する場合、自分が加入している保険を使うことも可能です。
車の修理に関する特約は、以下の通り。
- 車両全損修理時特約
時価額分を超えた修理費について、50万円を限度に支払う特約 - 車両新価特約
修理費が新車価格相当額の50%以上となった場合、実際にかかった修理費の新車価格相当額を限度に支払う特約
ただし、車を修理するために自分の保険を使った場合、保険料が上がる可能性があります。これは保険会社がノンフリート等級制度を採用しているからです。そのため、車の修理をする場合に保険を使うのか、使わないのかを慎重に考えた方がよいでしょう。
事故車の修理期間についてのまとめ
いかがでしたか。追突事故後に車を修理する場合、修理期間は修理する部分によって異なります。また、修理を始める前に出す見積もり、修理する部分の部品を取り寄せなどで、修理が終わるまでに時間がかかってしまう可能性があります。
もし事故車を修理に出す場合は、これらのことを頭に入れておきましょう。