バイクに乗っていたら交通事故に。修理に出さないほうがいい?

2019年06月17日

バイクに乗っていて交通事故の被害にあってしまったとき、バイクが損害を受けることもあります。もしひどい損傷を受けている場合は修理が必要になってきます。

今回は、交通事故が原因で発生したバイクの修理について解説していきます。

事故でバイクが故障したら…

事故の被害にあい、バイクが損害を受けてしまった場合、被害者は加害者にバイクの修理費を請求することもできます。

ただし、バイクは物的損害になるため、自賠責保険からは支払われません。したがって、加害者が任意保険に加入していなければ、事故後のバイク修理にかかった費用を請求することが難しいです。

バイクの修理費はどの程度支払われる?

加害者が任意保険に加入していれば、修理費用は保険で賄えることになります。しかし、バイクの修理費は場合によっては全額下りないこともあります。

加害者の保険で、被害者に支払われるバイクの修理費は、時価額までです。時価額とは、事故車両が事故当時にどのくらいの価値があるのかを金額で表したものです。

例えば、新品で50万円で買ったバイクで交通事故にあい、そのバイクの時価額が30万円だったとします。この場合、加害者の保険からはバイクの時価額である30万円が、被害者のバイクの修理費として支払われることになります。そのため、残りの10万円は、負担ということになります。

このように、修理費が時価額を上回ってしまいます。これを全損といいます。全損になってしまうと、修理費の一部を被害者が負担しなければなりません。したがって、必ずしもバイクを修理に出した方がいいとは言い切れません。

全損になってしまった場合の対策

では、全損となってしまった場合の対応はどのようにしたらよいのでしょうか。

全損となってしまった場合は、バイクを新しいものに買い替えるという手段があります。買い替えの費用も修理費同様、加害者に請求することが可能です。したがって、保険会社からバイクが全損と認定された場合は、バイクを新しくすることを選択肢の1つに入れてみるのもよいと思います。

過失割合が請求できる修理費に関係する?

交通事故において、過失割合は重要なもので、被害者と加害者双方の過失割合がどれくらいなのかを保険会社が決めます。

この際、特に目撃者の証言や車載レコーダーがない場合は、被害者と加害者の話や警察の現場検証を元に決定します。過失割合は1度決まってしまうと、数字が大幅に変わることは基本的にはありません。

過失割合がある場合、過失割合に応じて損害賠償が減額されてしまいます。例えば、自分の過失が1割だった場合、修理見積もり費用の1割を負担しなければなりません。

バイクの修理費【パーツごとの相場】

バイクを修理するとなると、車と同様に、パーツごとの交換が必要になってきます。では、バイク修理でパーツの交換費用がどのくらいかかるのか、大体の相場をご紹介します。

  • バッテリーの修理または充電:1000円〜2000円
  • ランプやテールランプといった電気関係:1000円〜3000円
  • スパークプラグ:1本あたり1000円
  • オイル交換:125ccまでなら1000円程度
          250ccを超えると2000円以上
  • ブレーキパッド交換:1つあたり5000円程度
  • ワイヤー:2000円〜6000円程度
  • ベアリング:小型車4000円〜5000円
          中型車5000円〜6000円
          大型車6000円〜7000円             など

事故にあったバイクの修理費についてのまとめ

バイクは納車された直後から、中古として扱われてしまいます。そのため、購入後しばらくしてから、交通事故にあってしまうと、修理見積もり費用のほうが高くなってしまうことがあります。また、バイクの修理費は時価額までしか支払われないので、保険で賄いきれないこともあることに気をつけたいですね。

したがって、バイク事故にあった場合は、修理が必要なのかどうかの判断が重要です。もとより、事故はしないように最善の注意を払うことが大事ですね。