交通事故の相手に謝罪をする手順とは?トラブルには注意しましょう
交通事故を起こしてしまった場合、相手の方に謝罪をするべきです。相手の方に謝罪をしなければ、トラブルになる場合もあります。また、謝罪の仕方や言葉遣いなどにも注意が必要です。
そこで今回は、交通事故の相手へ行う謝罪について解説していきます。
交通事故の加害者になってしまったら…
交通事故の加害者になってしまった場合、以下のような対応を行います。
- ①怪我人を救護する
- ②道路の安全を保つ
- ③警察に連絡する
- ④事故現場を記録する
- ⑤連絡先を交換する
- ⑥保険会社に連絡する
- ⑦被害にあった相手方のところへ謝罪に行く
上記で述べた交通事故後に加害者が行う対応の中に、「⑦被害にあった相手方のところへ謝罪に行く」とあります。この対応を怠った場合、「謝罪をしてこないし、誠意が見られない人だ。」と被害者が思う加害者の印象が悪くなってしまう可能性があります。
また、加害者の印象が悪くなってしまった場合、被害者と行う示談交渉が長期化する恐れがあります。そのため、被害者に対して謝罪を行うことは、加害者にとても大切なことです。
▶︎参考:交通事故後に加害者が行う対応について詳しくはこちら
交通事故の相手方に対する謝罪の仕方
交通事故の被害にあった相手方に謝罪をする場合、事故後なるべく早いうちに行うのがよいでしょう。また、謝罪を行う手順としては、以下の通りです。
- 任意保険会社へ連絡を入れる
- 被害を負った相手方のアポイントを取る
- 被害を負った相手方のもとへ謝罪に行く
任意保険会社へ連絡を入れる
まずは、自身が加入している任意保険会社へ連絡を入れましょう。保険会社で当事者同士が直接会うことを禁止している場合もあります。その理由としては、当事者同士が直接会うことで、トラブルになる可能性があるからです。
したがって、自身が加入している任意保険会社へ連絡を入れ、「被害者に直接謝罪をしたい」という旨を伝えるようにしてください。
被害を負った相手方のアポイントを取る
任意保険会社から謝罪に対する了承が得られたら、次は被害者に謝罪するためのアポイントをとります。
急に被害者のところへ謝罪に行くと、相手は迷惑だと感じるかもしれません。そのため、相手の都合のよい日時を聞くのがよいでしょう。
被害者にアポイントをとる場合、電話でやり取りをします。早朝や深夜に電話をするのは避け、連絡の取れる時間帯に電話をするのがよいでしょう。
アポイントの取り方としては、以下の通り。
- ①今回の事故に対する謝罪をする
- ②相手の体調の状態を伺い、気遣う
- ③相手に謝罪をしたい旨を伝え、訪問の許可や時間帯を伺う
- ④もう一度謝罪をする
また、被害者にアポイントの電話をする際の言葉遣いに注意してください。電話の場合、お互いの顔を直接見て話せるものではないため、言葉遣いひとつでトラブルに発展する可能性があります。
被害を負った相手方のもとへ謝罪に行く
被害者のもとへ謝罪へ行く場合、派手な服装は避けて落ち着いた服装にし、菓子折りを持参するとよいでしょう。
持参する菓子折りの選び方は、以下を参考にしてください。
- 3000円~5000円程度の菓子折りを用意する
- 生ものは避け、焼き菓子やおかきなどの日持ちするものを選ぶ
- 個包装されているものを選ぶ
- のし紙はつけない
被害者のもとへ訪問し、謝罪をする流れとしては、以下の通り。
- ①謝罪をする
- ②被害者の負った怪我に対するお見舞いの言葉を述べる
- ③損害賠償について保険会社や弁護士と相談して、誠心誠意対応する旨を伝える
- ④菓子折りを渡す
- ⑤もう一度謝罪をする
交通事故後に謝罪文を書くなら
交通事故の被害者に謝罪する方法は、訪問して謝罪する方法だけではありません。被害者に対して謝罪文を書くという方法もあります。
謝罪文で使う便箋は、紙質のよい白無地の便箋にし、縦書きで書けるものを選びましょう。また、封筒も便箋と同じく白無地がよいです。
謝罪文に記載する内容としては、以下の通り。
- 交通事故を起こしたことを認める旨
- 謝罪の言葉
- 手紙で謝罪をする旨とその断りを入れる
- 損害賠償についても、誠心誠意対応するという記載をする
- 被害者が負った怪我に対して気遣う文言を入れる
- 交通事故を二度と起こさないという決意を伝える
謝罪文の表題は「謝罪文」とし、宛名は「○○様」と記載するようにしてください。また、謝罪文の末尾には、謝罪文を書いた日付と自分の署名をします。
もしも謝罪文で誤字・脱字をしてしまった場合は、修正液や修正テープなどは使わず、最初から書き直すようにしてください。謝罪文は、相手方が読むものですので、丁寧な文字で書くように努めましょう。
交通事故の謝罪を相手方に拒否されたら?
交通事故の謝罪をする場合、被害者に謝罪を拒否されることもあります。被害者に謝罪を拒否されたからといって、謝罪をしないのはよくありません。
被害者が謝罪を拒否する理由としては、以下のことが考えられます。
- 加害者に会うと、事故当時を思い出しそうで怖い。
- 事故に対する気持ちの整理がついていない。
その場合は、時間をおいてもう一度謝罪に行くか、弁護士に相談するようにしてください。
交通事故の相手方への謝罪まとめ
いかがでしたか。交通事故を起こしてしまったとき、被害者に謝罪をすることは大切です。被害者に謝罪をする手段としては、訪問や謝罪文などがあります。
被害者に直接あって謝罪する「訪問」の場合は、以下の手順で行いましょう。
- 任意保険会社へ連絡を入れる
- 被害を負った相手方のアポイントを取る
- 被害を負った相手方のもとへ謝罪に行く
また、実際に被害者を訪問して謝罪を述べる場合は、言葉遣いひとつでトラブルに発展する可能性もあるので、言葉遣いには注意してくださいね。