自動車事故に巻き込まれたら?交通事故の流れと病院に行くべき理由

2019年02月04日

交通事故は、自動車を運転する人もしない人も、誰にでも巻き込まれる可能性のあるものです。
もしも事故にあったら、気が動転してしまいますよね。

大きな怪我をしてしまったら病院へ行きますが、大した外傷が見られない場合は、そのまま病院にも行かずに月日が流れるといったことも少なくありません。
実は、後から痛みが出てきた時に治療費や交通費、慰謝料といった「損害賠償」の金額が減ります。

この記事では、

  • 交通事故による怪我の通院先
  • 事故後すぐに病院に行っておくべき理由
  • 通院先は変更可能化

についてご紹介します。

自動車事故に巻き込まれた時の通院先

自動車事故の直後は、一種の興奮状態に陥っているもの。なぜなら、予期せぬ交通事故で気が動転しているからです。

そのため、被害者が身体の痛みに気づかないということは珍しくありません。
特に目立った外傷が見られない場合は、「ケガをしている様子もないし、大丈夫だろう」と病院に行かない人もいます。
しかし、外傷がなくても、骨や神経にダメージを受けている可能性があります。
興奮状態から冷めたあと、痛みや症状が出てくるケースも珍しくないようです。自動車事故に巻き込まれた場合は、まずは通院をおすすめします。
怪我の後遺症を残さないためにも、しっかりと通院を続けなければなりません。交通事故の治療の場合には、通院先は下記の3つがあり、それぞれ治療・施術方法が異なります。自分にあった通院先を選んで、定期的に通院することをオススメします。

  • 整形外科
  • 接骨院・整骨院
  • 鍼灸院

▶︎参考:むちうちはどんな症状?頚椎捻挫の種類と治療方法についてはこちら!

整形外科

整形外科では、MRやレントゲン等による精密検査を受けることが出来ます。整形外科で行う治療は、痛み止めなどの投薬や湿布薬が中心です。

▶︎参考:むちうちに湿布は効果ある?白と茶色の色の違いとは?

接骨院・整骨院

整骨院では国家資格を持っている柔道整復師の施術が受けられます。けん引や温熱療法のほか、全身マッサージや電気を使った施術を行います。むち打ちの場合は、整形外科よりも整骨院の方が、施術による効果が高いこともあります。

鍼灸院

鍼灸院は、はり師・きゅう師の国家資格所有者が開業できる施設です。はりりお灸で、人体のツボを刺激することで症状の改善を図ります。

治療期間はどのくらい?

交通事故でむちうち症と診断された場合、交通事故の状況や打ち付けた部位や怪我の度合いにもよりますが、治療期間は一般的には3ヶ月といわれています。
▶︎参考:むちうち症はいつまで通院すればいい?治療費打ち切りにならないための通院期間とは?

治療費の支払いについて

加害者が加入している保険会社に連絡を取れている場合は、病院側とやり取りをしてもらい、窓口での診療代の支払いが不要になるケースもあります。しかし、事故が夜間に起こり、速やかに保険会社と連絡が取れない場合など、いったん被害者が治療費を立て替える必要が生じることもあります。
通院先によっては、加害者への聞き取りから保険会社への請求の問い合わせまでを請け負ってくれ、初診時から被害者の窓口請求がないように取りはからってくれるところもあります。

自動車事故で人身事故に切り替えるには?

物損事故で処理をされた場合は、整形外科を受診し、診断書を発行してもらいます。この診断書を警察に提出しなければ、人身事故扱いになりません。そして、被害者であっても、人身事故扱いにしてもらわなければ「交通事故証明書」を発行してもらうことができません。
詳しく見ていきましょう。

  • ①整形外科を受診する
  • ②警察署へいって人身事故への切り替え手続き

1.整形外科に診断書を取得しに行く

診断書は、保険会社への請求や人身扱いへの変更手続きなどで必要となります。
なぜなら、事故発生から数週間後に痛みが発生し初診しても、保険会社が治療費の支払いを認めてくれない場合があるからです。保険会社は、「その痛みや負傷は、本当に事故によるものかどうか」を客観的に判別しなくてはなりません。そのため、自覚症状がなくても、事故直後は一度病院に診察を受けに行きましょう。
交通事故にあったら、すぐに病院へ検査を受けに行きましょう。

実は骨にヒビが入っていたというケースも見られます。骨や筋に異常がないかを一通り検査しておくことが必要です。この際のレントゲンやMRIといった精密検査は、整骨院・接骨院、整体では受けることができません。注意しましょう。
すでに痛みがある場合、その痛みが弱かったり、肩が張っている程度のものだと感じても、時間の経過とともに痛みが強まってくることもあります。必ず医師にお伝えください。
事故発生時から間が空きすぎてしまうと、「その痛みは事故によるものとは限らない」と判断されてしまい、人身事故への切り替えができなくなる可能性もあるのです。

2.警察署へ行って人身事故に切り替える

整形外科で診断書を発行してもらったら、その診断書を持って、事故が発生現場の警察署へ行きます。
ここで注意したいのは、「事故発生の場所」が管轄する警察署であること。
また、事故発生時に実況見分を行った警察官でなければ調書を取れませんので、警察署へ事前に連絡をして担当者の有無を確認しておくといいでしょう。

▶︎参考:物損事故から人身事故に切り替える流れを詳しく解説!

▶︎参考:人身事故に切り替えるために必要な書類とは?

▶︎参考:交通事故のあと、何をすればいい?事故後の流れについておさらい!

病院を変えたい…転院は可能?

通院を続けているにもかかわらず、症状が一向に良くなる気がしないなど、病院を変えたいと思うこともありますよね。事故後の治療ができる病院には、整形外科のほかに整骨院や鍼灸院があります。治療法が異なるため、「整骨院で治療を受けたい」ということもあるでしょう。


どちらにせよ、保険会社に治療費を請求している場合、まずは保険会社への連絡が必要です。保険会社によっては、事故当初からの状況を把握していない病院に移ると、その後の後遺症の判断が難しくなるという理由で、転院を渋ることもあるのです。
保険会社から転院の許可がもらえたら、病院側に転院を申し出て、紹介状や現在のカルテの情報を書き記してもらいましょう。転院先の病院にかかる際には、「交通事故後の治療であること」、「紹介状やカルテの用意があること」、「保険会社の許可を得ていること」を伝える必要があります。

▶︎参考:整骨院の整形外科の併用はできる?

「交通事故病院」に問い合わせください

整形外科や整骨院といった病院には、普段通院する機会がない人も多いでしょう。そのため、いざ交通事故にあったときも、「どこの病院に行けばいいのだろう」と病院選びに悩む人もいるかと思います。

そうしたお悩みをお持ちの方は、ぜひ「交通事故病院」にお問い合わせください。「交通事故病院」には、交通事故に特化した治療院(整骨院・接骨院)が数多く登録しています。電話やインターネットでの相談も可能なため、病院選びに困った際は、1度相談をしてみてはいかがでしょうか。