追突事故にあい、車を修理することに…手続きや費用を解説!

2018年11月09日

追突事故で車が破損してしまった場合、修理を選択することもあるでしょう。しかし、「加害者は修理費用をいくら負担してくれるの?」「請求手続きはどうするの?」などわからないことが多いですよね。

そこで今回は、事故後の修理について解説していきます。

追突事故で車を修理する場合どこに頼む?

追突事故にあった車を修理に出す場所の選択としては、以下の通りです。

  • ディーラー
  • 修理工場

それぞれの特徴について解説していきます。

ディーラー

ディーラーとは、自動車メーカーのことをいいます。例としては、ホンダ、トヨタ、スズキなどです。

ディーラーに修理を依頼した場合、修理箇所以外の細かいチェックをしてくれたり、新品・純正の部品を使って修理を行います。しかし、ディーラーは板金修理を自社で行ないません。そのため、仲介手数料がかかって、費用が高額になる可能性があります。

修理工場

一方、修理工場の場合、中古の部品を使って修理を行ったり、ディーラーを介さずに修理を行うことができます。そのため、ディーラーよりも修理にかかる費用を抑えることができます。

しかし、修理工場によって修理の技術に差があったり、修理後の保証期間がないこともあります。したがって、修理工場に依頼する場合は、どこの修理工場に依頼するかを慎重に選ぶ必要があるでしょう。

事故車の修理の費用相場と期間

「事故車の修理にかかる費用が高額にならないか不安…。」「事故車の修理期間が長いと困る」などのお悩みがあるかもしれません。ここでは、事故車の修理にかかる費用の相場と期間を合わせてご紹介します。

修理箇所 修理費用  修理期間
フロント
   バンパー
約15000円 約2日間
リアバンパー 約2500円 約4日間
クオーター
   パネル
約70000円 約5日間
ドア 約38000円 約5日間
ガラスの補修 約10000円 約2時間
タイヤの
   パンク修理
約2000円 約30分
(1本当たり)
エンジンの修理 50万円 約1週間

しかし、破損の程度によって修理費用や修理期間は異なります。したがって、上記の表の修理費用の相場と期間は、目安として参考にしてくださいね。

事故車の修理費は加害者に請求できる?

「思ったより事故車の修理費が高くて、金銭面の負担が大きいな…。」とお悩みの方。交通事故の被害者であれば、修理にかかった費用を加害者に請求することができます。

しかし、加害者が負担してくれる修理費は、時価額分までとなっています。時価額とは、事故にあった車の現在の価値額のことです。時価額を調べる場合は、レッドブックと呼ばれる「自動車価格月報」という本で調べることができます。

もしも時価額よりも修理費が高かった場合、時価額分を差し引いた残りの修理費用は、被害者自身で負担することになります。

修理よりも買い替えた方がいい場合もある

先程、時価額よりも修理費が高かった場合、時価額分を差し引いた残りの修理費用は、被害者自身で負担するといいました。このような状況の場合、事故車を修理に出すより、新しい車に買い替えた方がいいでしょう。

事故が原因で新しく車を買い替える場合、買い替え費用を加害者に請求することもできます。そのため、一度修理費用の見積もりをしてから、事故車を修理すべきか、買い替えるべきかを考えることをおすすめします。

▶︎参考:買い替え費用として加害者に請求できるのは何がある?

事故車を修理するときの保険手続き

事故車を修理する場合の保険手続きは、以下のような流れで進みます。

  • ①交通事故の報告
    加害者側の保険会社に交通事故の報告を行う。
  • ②初期対応
    代車の手配や修理工場へ連絡をする。
  • ③事故状況の確認
    保険会社が今回の事故の状況を詳しく確認する。
    (※損害の範囲や過失割合を決めるための根拠になる。)
  • ④車の損害を確認
    担当者が修理工場に訪問する。
    (※車の損害状況を確認し、修理代の負担額を決めるために行う。)
  • ⑤示談交渉
    車の損害額の確認や治療が終了したら、被害者は加害者側の保険会社と示談交渉を行い、賠償額を決める。
  • ⑥示談成立
    事故の当事者双方が示談書に納得したら、示談が成立となります。その後、賠償金として修理費を受け取る。

このように、示談成立後に賠償金として、修理費をまとめて受け取ることになります。したがって、加害者に車の修理費を請求すれば、すぐに受け取れるというわけではないのです。

追突事故後の車の修理についてのまとめ

いかがでしたか。追突事故後の車の修理についてのまとめは、以下の通りです。

  • 事故車を修理する場合は、ディーラーか修理工場から選ぶことができる。
  • 事故車の修理にかかった費用は、加害者に請求できるが、時価額分のみしか請求できない。
  • 修理費が時価額よりも高い場合は、買い替えを検討した方がよい。
  • 買い替え費用も加害者に請求できる。
  • 修理費を受け取れるのは、示談が成立した後。

追突事故で車を修理することになった場合は、この記事を参考にしてくださいね。