追突事故にあい、車を修理することに…手続きや費用を解説!
追突事故で車が破損してしまった場合、修理を選択することもあるでしょう。しかし、「加害者は修理費用をいくら負担してくれるの?」「請求手続きはどうするの?」などわからないことが多いですよね。
そこで今回は、事故後の修理について解説していきます。
追突事故で車を修理する場合どこに頼む?
追突事故にあった車を修理に出す場所の選択としては、以下の通りです。
- ディーラー
- 修理工場
それぞれの特徴について解説していきます。
ディーラー
ディーラーとは、自動車メーカーのことをいいます。例としては、ホンダ、トヨタ、スズキなどです。
ディーラーに修理を依頼した場合、修理箇所以外の細かいチェックをしてくれたり、新品・純正の部品を使って修理を行います。しかし、ディーラーは板金修理を自社で行ないません。そのため、仲介手数料がかかって、費用が高額になる可能性があります。
修理工場
一方、修理工場の場合、中古の部品を使って修理を行ったり、ディーラーを介さずに修理を行うことができます。そのため、ディーラーよりも修理にかかる費用を抑えることができます。
しかし、修理工場によって修理の技術に差があったり、修理後の保証期間がないこともあります。したがって、修理工場に依頼する場合は、どこの修理工場に依頼するかを慎重に選ぶ必要があるでしょう。
事故車の修理の費用相場と期間
「事故車の修理にかかる費用が高額にならないか不安…。」「事故車の修理期間が長いと困る」などのお悩みがあるかもしれません。ここでは、事故車の修理にかかる費用の相場と期間を合わせてご紹介します。
修理箇所 | 修理費用 | 修理期間 |
---|---|---|
フロント バンパー |
約15000円 | 約2日間 |
リアバンパー | 約2500円 | 約4日間 |
クオーター パネル |
約70000円 | 約5日間 |
ドア | 約38000円 | 約5日間 |
ガラスの補修 | 約10000円 | 約2時間 |
タイヤの パンク修理 |
約2000円 | 約30分 (1本当たり) |
エンジンの修理 | 50万円 | 約1週間 |
しかし、破損の程度によって修理費用や修理期間は異なります。したがって、上記の表の修理費用の相場と期間は、目安として参考にしてくださいね。
事故車の修理費は加害者に請求できる?
「思ったより事故車の修理費が高くて、金銭面の負担が大きいな…。」とお悩みの方。交通事故の被害者であれば、修理にかかった費用を加害者に請求することができます。
しかし、加害者が負担してくれる修理費は、時価額分までとなっています。時価額とは、事故にあった車の現在の価値額のことです。時価額を調べる場合は、レッドブックと呼ばれる「自動車価格月報」という本で調べることができます。
もしも時価額よりも修理費が高かった場合、時価額分を差し引いた残りの修理費用は、被害者自身で負担することになります。
修理よりも買い替えた方がいい場合もある
先程、時価額よりも修理費が高かった場合、時価額分を差し引いた残りの修理費用は、被害者自身で負担するといいました。このような状況の場合、事故車を修理に出すより、新しい車に買い替えた方がいいでしょう。
事故が原因で新しく車を買い替える場合、買い替え費用を加害者に請求することもできます。そのため、一度修理費用の見積もりをしてから、事故車を修理すべきか、買い替えるべきかを考えることをおすすめします。
▶︎参考:買い替え費用として加害者に請求できるのは何がある?
事故車を修理するときの保険手続き
事故車を修理する場合の保険手続きは、以下のような流れで進みます。
- ①交通事故の報告
加害者側の保険会社に交通事故の報告を行う。 - ②初期対応
代車の手配や修理工場へ連絡をする。 - ③事故状況の確認
保険会社が今回の事故の状況を詳しく確認する。
(※損害の範囲や過失割合を決めるための根拠になる。) - ④車の損害を確認
担当者が修理工場に訪問する。
(※車の損害状況を確認し、修理代の負担額を決めるために行う。) - ⑤示談交渉
車の損害額の確認や治療が終了したら、被害者は加害者側の保険会社と示談交渉を行い、賠償額を決める。 - ⑥示談成立
事故の当事者双方が示談書に納得したら、示談が成立となります。その後、賠償金として修理費を受け取る。
このように、示談成立後に賠償金として、修理費をまとめて受け取ることになります。したがって、加害者に車の修理費を請求すれば、すぐに受け取れるというわけではないのです。
追突事故後の車の修理についてのまとめ
いかがでしたか。追突事故後の車の修理についてのまとめは、以下の通りです。
- 事故車を修理する場合は、ディーラーか修理工場から選ぶことができる。
- 事故車の修理にかかった費用は、加害者に請求できるが、時価額分のみしか請求できない。
- 修理費が時価額よりも高い場合は、買い替えを検討した方がよい。
- 買い替え費用も加害者に請求できる。
- 修理費を受け取れるのは、示談が成立した後。
追突事故で車を修理することになった場合は、この記事を参考にしてくださいね。