事故で壊れた車を修理する期間はどのくらいかかるの?

2018年11月12日

車で交差点を右折していると、直進してきた車が無理に突っ込んできたため、交通事故の被害にあった。怪我は軽症で済んだものの、車に傷やへこみがみられた。修理に出そうと考えたのだが、車をよく使う場合、修理期間が長いと日常生活に支障をきたしてしまう。

このような悩みごとを抱えていませんか?あらかじめ修理期間がどのくらいなのか、わかっていれば安心ですよね。そこで今回は、交通事故で壊れた車の修理期間について解説していきます。

▶︎参考:交通事故後にすべき7つのこと

保険の利用について

交通事故にあい、車が壊れたしまった場合、修理費を保険で賄うことが可能です。しかし、修理にかかった費用の全額を負担してもらえるわけではありません。車の修理費で負担してくれる金額は、時価額分のみと決められています。

時価とは、車が交通事故にあう直前の価格のことを指します。
裁判所が考える時価とは、同じ車種・年式・型式・使用状態・走行距離の条件に合った車を中古車市場で買う際の価格です。

したがって、修理にかかった費用が120万円で時価額が50万円だった場合、時価額分の50万円のみしか請求できないことになります。もし修理に出す場合は、見積もり時に修理費と時価額に注意しましょう。

修理期間はどのくらいかかる?

車をよく使うという方にとって、修理期間が気になるものです。修理期間が長引くと、車をよく使う方にとっては、少し不便ですよね。ここでは、車のパーツ別で修理期間がどのくらいかかるのかまとめました。

  • フロントバンパーの傷やへこみ(10㎝程度の傷):約2日間
  • リアバンパーの傷やへこみ(15㎝程度の傷とへこみ):約4日間
  • クオーターパネルの傷やへこみ(40㎝程度のへこみ):約5日間
  • ドアの傷やへこみ(7㎝程度のへこみ):約5日間
  • ガラスのひび割れ(15㎜以内のひび割れ):約2時間
  • エンジンの修理:約1週間以内

上記の修理期間は、あくまで目安です。修理する場所や修理する人によって、修理期間に差が出ます。そのことを頭に入れておいてください。

修理期間が長くなる理由4つ

修理を頼んだとき、「修理工場で提示された修理期間が長い!」と感じる方もいると思います。それはなぜなのでしょうか。以下で説明していきます。

①特殊な車両の場合

外車や年式が古い型の車などの特殊な車両の場合、修理工場に修理を依頼すると通常より時間がかかってしまうことが多々あります。特殊な部品が使われているので、その部品を取り寄せる必要があるからです。

特殊な車両の場合、修理期間を短くしたい人はディーラーに依頼するのがよいでしょう。ディーラーに依頼すると修理工場よりも修理費用は高くなりますが、部品のストックを保持している可能性が高いです。したがって、修理にかかる時間を短縮できるのです。

②修理工場が混雑している場合

年末年始や夏休み、ゴールデンウィークといった長期休暇の時期には、多くの人が車に乗る頻度が高くなります。車に乗る人が増えると、必然的に事故や故障も増えてきます。そのため、長期休暇後の修理工場は混雑し、修理に要する時間が長くなってしまいます。

③中古部品を使用した場合

少しでも修理代を安くしようと考え、交換する部品を中古部品で依頼すると時間がかかってしまうこともあります。部品を取り寄せをしなければならないため、修理期間も長くなってしまいます。

④保険を使って修理を頼んだ場合

交通事故で車が壊れてしまい、保険を使って修理を行うと、修理をするのに1ヶ月以上かかってしまうこともあります。

保険を利用すると保険会社と修理工場の間で、作業内容の協定が必要になります。協定の期間は約3日です。したがって、保険を使用する場合、しない場合と比べ多く日数がかかってしまいます。
また、傷やへこみの規模が大きいと、保険会社と修理工場の協定だけで1週間程かかってしまうこともあります。

代車は借りられる?

修理をしている間、車がなければ不便ですよね。その場合は、代車料を請求することができます。自家用車・営業車のどちらであっても必要があれば、代車料が認められます。

代車料が認められる期間は、修理を要するのに妥当な期間分です。また、事故車が高級車であったとしても、同じ高級車を代車として認められるとは限りません。そのことを頭に入れておいてください。

事故で車が壊れた場合、修理に出しましょう

修理に必要な期間は、車の傷やへこみの状態によって異なります。修理工場やディーラーなどに見積もりを出してもらう際に、金額だけでなく修理期間も考慮し受注すると良いでしょう。
また、修理に出している間の代車の使用料を負担してもらえます。必要な場合は、代車料を請求するようにしましょう。