交通事故による車の修理、期間はどのくらいかかる?

2018年11月12日

交通事故の被害にあい、愛車が破損…

交通事故による被害は、日常的に経験するものではありません。けれど、いざ交通事故の当事者となってしまった場合、分からないことや不安なことが多く、悩んでしまいますよね。

交通事故の被害にあったとき、車に乗っていたのであれば、もちろん車の修理・買い替えについても気になるのところ。

交通事故により車を修理に出したときの流れや、破損している部位の修理・交換する場合の期間について事前に把握しておくことが大切です。

車を修理に出すときの流れとは?

車を修理に出すまでの期間

車を修理に出すときは、修理を開始するまでに期間があります。交通事故の被害にあった車の被害状況を確認するため、保険会社の担当者が車体の写真を撮るのが一般的です。

この写真をもとに、保険会社がどのくらいの損害賠償金を支払うかを決定します。保険会社に請求できる損害賠償金を決定するための大切なステップといえるでしょう。

写真を撮る前に修理に出してしまうと、正確な被害状況が分からなくなってしまいます。その為、保険会社の担当者が写真を撮った後に修理へ出すようにしましょう。担当者の手が空いている場合は、すぐに写真を撮りにいってくれますが、中には1人で20~30件を担当している方もいるので、写真撮影に時間がかかる場合もあります。

実際に車の修理が始まる期間

写真を撮ったら板金屋が被害状況を確認して修理の見積もりを出します。見積もった結果、取り換えるパーツなど必要な部品が揃っていれば修理を開始しますが、足りない場合は必要な部品を発注して取りそろえます。部品が揃い、板金屋の手が空いたらいよいよ修理をしてもらえます。

保険会社の担当者が忙し場合や、車の修理に必要な部品の調達にも時間がかかります。板金屋も忙しかった場合、修理は長期間に及ぶことも。

車の破損部位ごとの修理期間

  • フロントバンパー:2日間程度
  • リアバンパー:4日間程度
  • クォーターパネル:5日間程度
  • ドア:5日間程度
  • ガラス補修:2週間程度
  • タイヤ・アルミホイール:1日程度
  • エンジン:1週間程度
  • フェンダーの塗装:1週間程度

保険会社の担当者の都合を考慮せず、修理に必要な部品が揃っていている状態で開始した場合の目安です。

車の修理期間が長引く原因とは?

事故が原因で車を修理に出したとき、修理期間が長引くこともあります。では、どんな原因があるのでしょうか。4つの事例を紹介します。

1.繁忙期で修理屋が混雑している場合

年末や長い休みの前の繁忙期には、小さな修理屋だと人材不足で混雑することもあります。
そのため、早期の対応が難しいのです。

2.中古部品を使用する場合

ちょっとでも安く抑えようとして、中古部品を依頼すると、部品を取り寄せるのに時間がかかることもあります。時間に余裕があればいいのですが、早期対応はできないと理解しておくべきましょう。

3.古い車を修理する場合

10年以上乗っている古い車は、部品がないことや多くの部分のメンテナンスが必要になることもあります。そのため、修理期間に時間がかかるだけでなく、修理費もかさんでしまうということを頭に入れておいてください。

4.保険会社との話し合いがスムーズに進まない場合

保険会社との話し合いがスムーズに進まず、修理を開始するのが遅れてしまう場合があります。結果的に、車の修理に3ヶ月以上かかってしまったというケースもあるようです。

上記のような場合は、修理期間が長期にわたることもあるので、注意しましょう。

車を修理に出す以外にも、手段や方法がある?

破損した車の部品そのものを交換する

破損した部位を修理する場合の期間については先ほどお話しましたが、破損した部位を交換する場合もあります。
交通事故が発生したときの状況や、破損した部位の程度にもよりますが、安全面を考慮し交換するかどうかも検討してみるとよいでしょう。

保険を使わず実費で修理を依頼する

当て逃げなどの被害にあってしまった場合は、自分の加入している実費で道具を揃え実費で板金修理を依頼する場合の修理期間はどうでしょう。

板金・塗装の場合は、色を塗り直すだけではなく、傷を磨いたりへこみやゆがみを修理したり、様々な工程があります。小さなキズであっても、2日〜1週間の修理期間が一般です。

車の修理は、どこへ依頼すべき?

ディーラーへ修理・取り替えを依頼した場合

ディーラーは車を販売しているお店です。みなさまご存知の通り、各メーカーごとに店舗を構えているのが特徴です。
修理を依頼する場合は、ご自身が所有している車のメーカーに出すことで、正規のパーツを使い修理をしてくれます。代用品でなく正規のパーツを使用してもらえるので、綺麗な仕上がりになります。交通事故にあう前と比べても、違和感が少ないと言われています。

また、破損している部位を新しいものに取り換えることが多いといわれており、その分費用が高くなります。費用がかかっても、元通りに戻したいという方は検討してみるのがよいでしょう。

交通事故による車の修理はディラーに頼むべき?

車用品店に修理を依頼した場合

車用品店とは、街中にある車に関する部品を売っているお店です。車に関する部品だけでなく、タイヤから車内の芳香剤まで、幅広いメーカーの様々な商品を取りそれています。
ディーラーと比べて修理にかかる費用が安いといわれている、車用品店。店舗やそのホームページなどに修理費用を掲載しているので、見積もりや相場を把握でしやすいといわれています。

修理を依頼した場合、交通事故の被害にあう前とほとんどかわらない仕上がりに。けれど車のメーカー専門店ではないため、多少仕上がりが変わることもあります。
修理費用の予算を抑えたいという方は、検討してみるのがよいでしょう。

板金塗装屋

整備工場とは、車の修理・板金・塗装など、整備するための工場です。車用品店と同じように、ディーラーと比べると安い費用で修理をすることができます。車の整備をする専門店なので、車に関する知識や技術をしっかりと持っている人が対応してくれます。

車用品店に修理依頼する場合と同様、修理費用を抑えたいという方は検討してみるのがよいでしょう。

車を修理に出した場合、代車を使える期間とは?

交通事故により車が破損・故障し修理に出している期間、代車を使用することができます。その場合の期間とは、一体どのくらいなのでしょうか。

1.相当な修理期間と買い替え期間

代車の使用期間は、相当な修理期間または買替期間中とされているのが一般的です。修理が必要な場合は「相当な修理期間」、買替えが必要な場合は「相当な買替期間」と考えるのがよいでしょう。

けれど、交通事故の状況やそれによる修理期間、保険会社によって変わってくる場合も。「いつまで代車を使えるのか」しっかりと確認しておくことが大切です。

2.被害にあった車を修理する場合の相当な期間

では実際に、「相当な期間」とはどのくらいの期間を指すのでしょうか。先ほどもお話したとおり、修理をする部位や程度によって異なりますが、1〜2週間程度が一般的といわれています。
もちろんケースバイケースなので、部品の調達が必要な場合には、延長して代車を使用できる場合もあります。

3.車を買い替える場合の相当な期間

買替えの場合の相当な期間は、2週間~1ヶ月程度が一般的といわれています。修理が必要な場合と同様、保険会社の担当者との話し合いをどのように進めていくかや、買い替えた車がいつ手に入るかによって変わってくるといえるでしょう。

もちろん、代車を使用する際の費用は保険会社に賠償してもらえます。交通事故の前と変わらぬ生活をおくれるよう、上手に代車をしようし便利さを維持するのがよいですね。

交通事故にあった車は、買い替えと修理どちらにするべき?

まとめ

修理期間が思っていたよりも長期間に及ぶ場合は不安になるでしょうし、生活も不便になると思います。保険会社の関係や、部品の取り寄せなど、修理に長時間かかっている理由が分かれば少しでも不安が軽減されるかもしれませんね。

交通事故による車の故障。修理してもらうときの賠償金とは?