交通事故治療マガジン

事故後にあらわれた吐き気はむちうちが原因?治療方法についても解説

交通事故による衝撃でむちうちの怪我を負うことがあります。むちうちの症状は、多種多様であるため、「吐き気の症状も、むちうちが原因なの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「むちうちによって吐き気の症状があらわれるのか」について解説していきます。

むちうちとは

むちうちは、交通事故で負う可能性が高い怪我の1つです。交通事故の衝撃を受けて、首が鞭のようにしなり、首周辺の筋肉や靭帯などの軟部組織が損傷することで発生します。

また、人間の頭は約5kgあるといわれており、交通事故で頭部が前後に揺さぶられると、頭を支える首には大きな負担がかかります。そのため、首周辺の軟部組織は損傷しやすく、交通事故でむちうちになる方が多いのです。

むちうちで吐き気の症状は起こり得る?

むちうちと聞くと、首の痛みや肩こり、背中の痛みといった症状を思い浮かべるかもしれません。しかし、むちうちの症状は、様々な部位に異なる症状があらわれます。そのため、以下のような4つの症状型に分類することができます。

このことから、むちうちになると吐き気の症状もあらわれ、バレー・ルー症状型に該当することがわかります。

吐き気の症状はバレー・ルー症状型!

バレー・ルー症状型は、自律神経に含まれている交感神経が損傷している状態です。交感神経が損傷してまうと脳や脊髄の血行が悪化し、自律神経のバランスが崩れてしまうため、吐き気の症状があらわれます。ただし、バレー・ルー症状型は受傷直後ではなく、2~4週間経ってから症状があらわれることが多いです。

バレー・ルー症状型は、雨や曇りといった天気によって、症状が弱まったり、強くなったりする特徴があります。これは雨や曇りの日に気圧が変化するため、筋肉が収縮して血管が圧迫され、血流の流れが悪くなるためです。

むちうちによる吐き気の治療方法とは

むちうちの場合、怪我の程度によって異なりますが、だいたい3ヶ月程度で症状が緩和されます。むちうちの吐き気には、以下のような治療が行われます。

手技療法

手技療法とは、手を使って揉んだり、押したりして体に刺激を与え、様々な生体機能の活性化を図り、自然治癒力の向上させる施術です。また、手技療法は以下のように様々な種類があり、それぞれで得られる効果も異なります。

ブロック注射

ブロック注射とは、痛みを感じる部分に局所麻酔を打つ施術です。局所麻酔によって、痛みや筋肉の緊張を緩和させたり、神経の興奮を鎮める効果が期待できます。

また、ブロック注射の効果は、一時的なものではありません。局所麻酔が切れた後でも、施術前より血行の流れがよくなっているため、症状が緩和された状態も持続します。

鍼灸

鍼灸による施術は、体にはりを刺したり、灸を据えたりして体に刺激を与える施術です。はりと灸の刺激によって、鎮痛作用や血行促進、筋緊張の緩和、神経痛の緩和、免疫力の向上といった効果が期待できます。

電気療法

電気療法とは、電気の刺激を体に与える施術で、10~15程度を目安に行います。電気の刺激によって筋肉がほぐされるため、痛みの緩和や血行促進、自然治癒力の向上などの効果が期待できます。

むちうちによる吐き気は後遺症に注意

むちうちによる吐き気は、後遺症になる可能性もあります。もし後遺症が残ってしまった場合は、後遺障害等級認定を申請しましょう。

後遺障害等級認定を申請し、1~14級まである後遺障害の等級に該当した場合、被害者は後遺障害慰謝料(※1)や逸失利益(※2)を受け取ることができます。

※1 後遺障害慰謝料とは、交通事故で後遺症が残ってしまったことに対する精神的苦痛の対価として支払われるもの。
※2 逸失利益とは、交通事故による後遺症が原因で、被害者の労働能力が低下し、得られなくなってしまった利益を補填するもの。

後遺障害等級認定で等級が認定されるには、以下5つの条件を満たしていなければなりません。

また、後遺障害等級認定の手続きは、以下のような2つの方法から選択することができます。

むちうちが原因の吐き気についてのまとめ

いかがでしたか。むちうちによって、吐き気の症状があらわれることもあり、バレー・ルー症状型に該当します。バレー・ルー症状型は、受傷してから2~4週間経って症状があらわれることが多いです。

また、むちうちの吐き気は、後遺症になることもあります。後遺症になってしまった場合は、後遺障害等級認定を申請しましょう。「事前認定」または「被害者請求」で後遺障害等級認定を申請することで、後遺障害等級認定や逸失利益を受け取ることができます。