交通事故治療マガジン

交通事故の反省文を作成|加害者になってしまった場合の対処法とは

普段お仕事で車を運転している方は、仕事中に交通事故を起こしてしまう可能性も、ゼロではありません。
仕事中に交通社用車で事故を起こしてしまった場合、会社も損害賠償を負担しなければいけない可能性があります。加害者(従業員)は会社に対して、謝罪をする必要がありますよね。
この記事では、謝罪方法について解説していきます。誰に対して、どのように謝罪すればよいのか、この記事を読んでご理解いただければ幸いです。

仕事中に交通事故を起こしてしまったら…

運送業であったり、営業回りをしたり、お仕事で普段から車の移動をしている方も多いと思います。もし、仕事で運転中に交通事故を起こしてしまったら、どのような対応をすればよいのでしょうか?
ここでは、被害者への対応と、勤務先への対応を解説していきます。

被害者の救護と警察への連絡

まず初めに、被害者が負傷していないかを確認します。どのような怪我を負っているか確認をして、状況に応じて救急車を呼んだり、できる限りの応急処置をしたりしてください。
その後、警察へ交通事故発生の報告をします。怪我人がいない物損事故の場合でも、警察への連絡は必要です。
怪我人の救護と、警察への報告は、道路交通法72条という法律で定められている、事故の当事者の義務になります。
救護や報告を怠ってしまうと、「ひき逃げ」の扱いになってしまう可能性もありますので、必ず交通事故の当事者としての責任を果たすようにしましょう。

会社へ交通事故の発生

業務時間内に起こしてしまった交通事故は、会社の保険を使う場合が多いので、会社への報告が必要になります。
また、車に積んでいる荷物の配送や、この後の業務予定に支障をきたす可能性もありますので、必ず会社や上司に交通事故の報告をしましょう。
被害者や警察に勤務先を聞かれて、会社に連絡が入る場合もあります。

会社へ謝罪する方法

自身の不注意で交通事故を起こしてしまった場合でも、業務時間内の交通事故では、会社が損害賠償を負担する場合があります。
また、社用車を使用している時の交通事故では、会社への信頼にも傷がついてしまう可能性があります。会社に対して謝罪をしたいと思った場合、どうすればよいのでしょうか。

始末書を書いて提出する

「反省文」「顛末(てんまつ)書」「始末書」似ているように感じますよね。どれもミスやトラブルが発生した際に、トラブルの内容を記録するもので、意図は同じですが、文書の重みが異なります。
・反省文:自分が起こしたミスの内容を明記し、謝罪するもの
・顛末書:ミスの事実関係や因果関係を明記し、謝罪するもの
・始末書:ミスの責任の所在を明確にして、謝罪するもの
3つの中では、始末書が最も重大な文書になります。
会社に生じた損失を考えると、交通事故発生の謝罪をする場合は「始末書」を提出するべきです。

始末書の作成について

始末書を会社に提出する場合は、宛先を社長名にするケースがほとんどです。
これから、始末書を作成する際のポイントを解説していきます。

始末書を作成する際のポイント

始末書は、交通事故の発生を報告することはもちろんですが、謝罪の意味合いが強い文書です。
文章を考える場合は、5W1Hを意識するようにしましょう。5W1Hとは以下のようなものです。

また、弁解をしたくなるかもしれませんが、言い訳のように受け取られてしまう場合もありますので、あくまで謝罪のための文書であることを、忘れないようにしましょう。

始末書の構成

始末書を書く際のポイントでもご説明した、5W1Hを使った構成で文章を作成しましょう。書くべき内容を挙げていきます。
交通事故の詳しい状況を記載
  ・発生させた人物(Who)
  ・日時(When)
  ・場所(Where)
  ・内容(What)
事故の原因や発生時の目的を記載
  ・交通事故が発生した原因(Why)
  ・どのような状況で(How)例)取引先へ向かっていた、荷物の配達中
被害者と加害者双方の、損害の状況を明記
相手のやり取りや示談交渉など、現在の状況を説明
交通事故発生に対する反省、謝罪、再発防止方法などを記載
また、横書きの場合は、冒頭に宛名を書き、内容より後の末尾に差出人を書く場合が多いようです。
宛先の書き方

差出人の書き方

会社に対して正式に提出する文書ですので、捺印を忘れないようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?
普段車を運転する際に、「今日、交通事故にあうかもしれない」と考えながら運転する方はほとんどいないと思いますが、交通事故はいつ起こってもおかしくありません。
一人一人が周りに気を配り、安全に運転することで絶対に交通事故は減っていきます。普段の運転から、より一層気を引き締めて安全な運転を意識してくださいね。