《交通事故》解決までの流れはどうなるの?損をしないための解説

2019年02月01日

妻に頼まれ息子を車で迎えに行く最中、後続車に追突された。初めての交通事故にびっくりしながらも、警察を呼んで加害者と連絡先を交換した。息子が待っているため、早く行かなければならないと相手に伝え、その場を後にした。落ち着いて考えると自分は交通事故に関して何も知らない。何からするべきなのか……。

交通事故は初めて遭遇すると何をどうしたらいいのかと、漠然とした不安を感じると思います。

  • 交通事故にあったらまず最初に何をしたら良いのか
  • どんな流れで交通事故は解決するのか
  • どうしたら損をしないのか

この記事では上記3つについて詳しく解説します。

この記事を読んで、皆様の不安が無くなりスッキリとした状態になると幸いです。

交通事故にあった時に一番最初にやること3つ

  • 警察を呼ぶ
  • 加害者とコミュニケーションをとる
  • 病院へ行く

交通事故にあった時何をすべきというのは、何となくは知っていても意外と詳しく知らないものです。ここでは、交通事故にあったら最初にやるべきこと3つを、詳しく解説します。

警察を呼ぶ

警察を呼ぶのは主に下記3点の理由からです。

  • 道路交通法によって通報義務がある
  • 交通事故証明書や供述調書(加害者に損害賠償を請求するための資料)を作成してもらえる
  • 2次災害の防止

▶︎参考:交通事故で警察を呼ばないとどうなる?絶対連絡するべき理由

交通事故には、「人身事故」と「物損事故」があります。
人身事故と物損事故ってなに?
警察が交通事故の書類を作る時に、どちらかを判断します。人身事故は人に被害、物損事故は物に被害あった時の事故を指します。少しでも体に違和感があるなら、それを訴えて人身事故にするように警察の方に伝えて下さい。また、事故発生時に体に不調を感じなくても、後日痛みや違和感があらわれることがあります。その場合は病院へいき、医師の診断書をもらって下さい。診断書を警察に提出することで人身事故に変更できます。

人身事故に変更することのメリットは?
人身事故に変更することで、加害者側から受け取れる賠償金が大きくなります。物損事故だと、壊れた物の金額しか請求できません。人身事故であれば治療費も請求できます。

加害者とコミュニケーションをとる

交通事故にあったら、加害者と連絡先を交換しましょう。連絡先の他に確認すべき加害者の情報は、4つ。

  • 運転免許証(住所や氏名、生年月日などの確認)
  • 車のナンバー
  • 任意保険の会社
  • 勤め先(名刺をもらうと一番良いかと思います)

加害者側と連絡が取れなくて事故に関する示談交渉(損害賠償にについて)が遅れる事があります。上記4つを聞くことで示談交渉が遅れることを防げます。

病院へ行く

交通事故にあったら、なるべく早く病院で検査を受け、診断書を取得しましょう。交通事故直後に体の不調を感じなくても、実はむちうちや打撲などの怪我を負っているなんてことがありえます。また、人身事故の証明として診断書が必要になります。

▶︎参考:軽い追突事故でも病院に行くべき理由とは?

交通事故の流れ

次に交通事故発生から、解決(示談交渉終了まで)の流れを解説します。

交通事故発生時

先程の項目にも書きましたが、まずは落ち着いて下記の事をしましょう。

  • 警察を呼ぶ
  • 加害者と連絡先等を交換
  • 病院へ行く

治療、施術開始(病院の検査で異常が見られた場合)

症状に合わせて治療、施術が始まります。症状にもよりますが、3ヶ月~1年程度かかります。

交通事故の怪我はどこへ通院すればよいの?
整形外科、整骨院や接骨院が主な通院先としてあげられます。整形外科では、精密検査、手術や薬の処方をしてくれます。また、人身事故への切り替え等に使用する診断書は整形外科でもらえます。整骨院や接骨院は、手技療法での痛みの緩和等をしてくれます。

▶︎参考:交通事故の怪我の受診先は?通院するべき理由と治療費の手続き

①完治した場合

示談交渉が開始されます。示談交渉を行い、被害者に支払われる損害賠償の金額を決定します。基本的には加害者側の保険会社と被害者個人で行う事になります。

損害賠償とは
交通事故によって被害者が受けた損害の埋め合わせを、加害者がする事です。

▶︎参考:交通事故の損害賠償。納得のいく賠償金を獲得するには?

②完治しなかった場合

症状固定(これ以上症状の進退が無いと医師に判断されること)となり後遺障害等級認定の申請が必要になります。その後、示談交渉が開始されます。

後遺障害等級認定とは
症状固定と医師に判断された後、損害保険料率算出機構によって後遺障害に認定されることです。認定されると、後遺障害慰謝料や逸失利益が受け取れます。

▶︎参考:むちうちで後遺症になったら?後遺障害等級認定の仕組みと手続きのやり方

示談金の支払い

示談交渉で決められた金額が損害賠償として支払われます。示談がまとまった後、加害者側の保険会社から示談書が送られてきます。示談書をよく読み、納得できたら保険会社にお繰り返します。保険会社に到着後2~3ヶ月後程度に振り込まれるそうです。

損をしないための知識

「交通事故にあったけど、損をするかもしれないから不安」そんな時に困らないための知識を書いていきます。

弁護士を雇うべき?

下記の様な方は弁護士を雇ったほうが良い事があります。

  • 仕事などが忙しく示談交渉をする時間がない
  • 示談交渉をスムーズに終わらせたい

費用はかかりますが、交通事故に強い弁護士はその道のプロです。任せると交通事故の解決まで力になってくれると思います。

▶︎参考:【交通事故】弁護士の相談はいくら?費用の内訳と安く抑える方法2つ

整形外科と接骨院の併用は出来る?

整形外科は、薬や湿布の処方による痛みの緩和がメインです。接骨院は、手技療法での施術による痛みの緩和をします。痛みの緩和方法が違うので、両方に通うことができれば、症状が改善する可能性が高まります。その場合は、加害者側の保険会社に許可を取れば接骨院との併用が出来ます。

▶︎参考:事故の怪我は整形外科だけ?治療・施術でベストな通院先を探すなら
 

まとめ

今回は交通事故にあってから、解決(示談交渉終了まで)までの大まかな流れの解説をしました。勿論、交通事故にあわないのが一番ですが、誰でも遭遇する可能性があります。実際に交通事故にあってしまった時には、落ち着いてやるべき事を思い浮かべてもらえたらと思います。